平成30年度 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定講習会第6回 報告

9月講習会感想文            りゅうたろう歯科クリニック 山中 龍太郎

今年度100時間コースも6回目を迎えました。

1日目は糸瀬正通先生による『FINESIA(ファインシア)インプラントシステムについて』でした。症例とともにスレッドの特徴を中心にわかりやすく解説していただきました。

午後はまずは松井孝道先生による『メインテナンスプログラム後期合併症とリカバリー』についてでした。すぐにでも実践できるメインテナンス方法やインプラント周囲炎に対しての考え方や対応を教えていただきました。

次に竹田博文先生による『アンキロス(プラットフォームスイッチング)の基本と臨床』についての講義でした。美しい症例写真を使ってアンキロスインプラントの歴史や特徴を学べました。

2日目は林揚春先生による『抜歯即時埋入、即時荷重の臨床』について講義していただきました。即時埋入の患者さんに対する恩恵の大きさを改めて学ぶことができました。

次に勝山英明先生による『リッジオーグメンテイション 審美部的部位へのアプローチ』について講義していただきまた。文献や世界の歯科界の流れなどとともにインプラントの審美的部位へのアプローチについて教えていただきました。

今回の2回も非常に濃厚な内容でとても勉強になりました。残りわずかとなりましたが最後まで楽しんで学びたいと思います。
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第6回目の講習会を終えて       24期  有永 誠

第6回目となる100時間コース1日目は糸瀬先生によるファインシアインプラントシステムについてでした。骨組織のコラーゲン線維やハイドロキシアパタイト結晶の配向性を適応変化出来るデザインになっていることを学び、様々なシステムの特徴を症例に合わせて選ぶという事を学びました。

松井孝道先生には、インプラント周囲炎の治療法とメインテナンスについての講義をしていただきました。日常的にインプラント周囲炎で困っている患者様も多いため対処法を学ぶことができ大変勉強になりました。

林揚春先生には抜歯即時埋入、即時荷重の臨床について学ばせていただき即時埋入に適応する症例、不向きな症例の判別について学ぶことができました。

最後に勝山英明先生によるリッジオーグメンテイション審美部位へのアプローチについて講義していただき慎重な治療が必要となる審美部位へのインプラント治療で長期に良い結果を得るためには適切な外科処置が必要であるということを多くの臨床写真を含め講演していただき大変勉強になりました。

 

100時間コースの講義も残り少なくなってきましたが最後まで多くを学びたいと思います。

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KIRGを再受講して    (医)伊東会伊東歯科口腔病院 吉武博美(13期生)

私がKIRGを受講したのは約10年前でした。この10年はあっという間で、出産・育児というライフステージに突入しておりました。昨年、子供が小学校に入り仕事も完全に復帰したところ、インプラント技術の発展に驚愕してしまいました。医療は日々進歩している、とわかってはいましたが、身をもって痛感しました。デジタルソリューション、ガイデッドサージェリー、今や、歯科医療もコンピューターの時代です。当院でも、加来先生のご指導によりガイデッドサージェリーを取り入れ、インプラント治療のあり方もずいぶんと変化してまいりました。そんな時、再受講ができる、と知り、是非、もう一度、今の時代のインプラント治療について勉強したい、と思い申し込みをしました。

1日目はまず、糸瀬正道先生の「“FINESIA”インプラントシステムについて」、新しいインプラントの講義と実習でした。わかりやすい説明と実習で、新しいインプラントを学ぶことができました。また、FINESIAができるまでの研究開発についても知ることができ大変有意義な時間でした。次は松井孝道先生の「インプラント周囲炎の治療法とインプラントメインテナンスについて」で、インプラントを施行する上で、最も知っておかないといけない内容で、心して聞きました。1日目の最後は竹田博文先生の「アンキロスインプラントの基本と臨床」では、インプラントのシステムや特徴などわかりやすい講義で、ストローマンしか使っていない私にとって、とても新鮮でした。

2日目の午前中は、林揚春先生の「抜歯即時埋入即時荷重の臨床」という衝撃的な治療法、これは、私の歯科医療の常識の範疇を超えており、夢を見ているような時間でした。神業のような症例を次々に見せていただき、今の私には無理ですが、歯科医療の可能性の広さを感じることができました。また、午後からの勝山英明先生の講義では、審美性回復の限界がこんなにも高いレベルにあるのか、と驚き、自分の未熟さを再認識させられるとともに、高い目標ができました。

再受講という形で日本のインプラント界のリーダーである大先輩方のお話をきくことができ、本当に良かったと思っております。また、引き続き、受講していき、大先輩方に追いつけるよう、日々努力していきたいと思っております。

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