KIRG第2回 認定講習会 受講感想文
32期 小野善弘 わかば歯科クリニック(福岡県福岡市)
1日目
「インプラント局所検査と治療計画」 澤瀬 隆先生
治療計画を考えるときにどういうことを考慮していくべきなのかを教えていただきとても勉強になりました。全身状態の把握や口腔内の資料採りをしっかりおこない診察、検査したうえで評価をおこない、インプラント治療に対するリスクや難易度を明確にしたうえで治療計画をたてていくことの大事さを改めて学ばせていただきました。出来てないことも多かったのでこれから治療計画を立てていく際に活かしていきたいと思います。
試験の際は口腔インプラント治療指針擦り切れるくらい読み込みます。
ありがとうございました。
「理工学的観点から見るインプラント補綴ガイドライン」 松下 恭之先生
様々な実験によりインプラントトラブルがなぜ起こるのかがイメージしやすく学ぶことができとても勉強になりました。正しく埋入するだけでなく、無理のない咬合になるように上部構造の幅や形を考慮したり、より適合の良い上部構造を作成できるように精度検証法も活用しながら長期的に良好な治療ができるようにしていきたいと思います。
懇親会の最後に症例の相談にのっていただきありがとうございました。
「医療面接とインフォームドコンセント・クリニカルパス全身疾患の影響」
阿部 成善先生
インプラントなど外科処置をする際に気を付けていかなければならない全身疾患やインプラントの患者さんへの勧め方や注意点など本当にたくさんのスライドを準備してくださっており、終盤は自分の小さな脳では処理が追い付けなくなりそうでしたがしっかり資料を復習しておきます。
まだ自分が行ったインプラントの症例も少ないのでこれから先生に教わったことを意識してインフォームドコンセントや患者説明を行いもっと経験を積めるようにしたいと思います。
懇親会でお茶や骨董品のお話も聞けてとても楽しかったです。ありがとうございました。
2日目
「インプラントの生理学」 井上 富雄先生
日々の臨床ではあまり勉強できてない内容でとても勉強になりました。先生の講義を受けさせていただいて、改めてしっかり噛めることは栄養的な面でも脳への刺激の面でも全身への恩恵は大きいことが再認識できました。これから高齢化社会になっていくなかで健康寿命に歯科治療で貢献できることはたくさんあると思うので自分もしっかりとした治療ができるよう頑張りたいと思います。 ありがとうございました。
「術後フォローアップ・審査項目・プロトコール」 森永 大作先生
なるべくインプラントを長く持たせたり、トラブルを起こらないようにしていくには術前の診断、治療計画とメンテナンスがとても大切なことを改めて学ぶことができました。インプラントの埋入で気を付けるべきことだけでなく、メンテナンスでどういう風に経過をみてフォローしていくのかも教えていただけたので、プラークコントロールと定期メンテナンスや咬合のチェックを衛生士と連携しどう行うかを医院で再確認していきたいと思い ます。ありがとうございました。
「インプラント体と生体反応(病理組織学)及び口腔検査学と全身疾患」 井上 孝先生
インプラントはあくまで非自己であり、異物である。またインプラントは粘膜を貫通しており、開放創になっていることをしっかり認識しメンテナンスを定期的におこなっていくことが必須であることを学ぶことができました。汚染物質を長期にそのままにせずインプラント粘膜炎のうちに対処できるようインプラントの滲出液の状態をこまめにチェックしていきたいと思います。またビスフォスフォネート製剤を使用している方がこれから増えることも考えられるので確認漏れのないように、外科処置をする予定の際は必ず再確認をしていく習慣をつけていきたいと思います。ありがとうございました。
KIRG 第2回認定講習会 受講感想
32期 山本浩晃 田島歯科矯正口腔外科クリニック(福岡県久留米市)
1日目
「インプラントの局所検査と治療計画」 澤瀬隆先生
インプラント治療を行う際に、検査と診断がまず重要で、顎関節・口腔内の検査・欠損状態の・審美領域の必要な検査と診断する要点を学びました。
欠損歯列の分類であるEichner(アイヒナー)の分類、宮地の咬合三角、顎堤の形態分類であるLekholmとZarbの分類、審美領域の局所検査としてリップライン・スマイルライン、前歯部の客観的指標としてのPES・WES等を学びました。
今後自分のインプラント患者の症例発表をする際にはこれらの診断を用いることで、聴いている方とその患者の情報を共有できるといい発表になると学ばせていただきました。
「理工学的観点から見るインプランと補綴のガイドライン」 松下恭之先生
インプラントに焦点を絞った理工学的なお話を学びました。
インプラント径・長さによる骨内応力の比較、インプラントに犬歯ガイドを与えるとスクリューが緩みやすこと、カンチレバーについてはインプラント辺縁骨吸収に差はないが、スクリューが緩みやすいなどの補綴学的な偶発症が起きやすいことなどを学びました。
天然歯との連結はしないに越したことはないが、やむを得ずするのであれば、rigidな連結をするということでした。
印象の方法については、インプラントメーカーやシステムでやり方が異なるのを学び、新しいシステムを使用する際はマニュアルを読み込む必要があると知りました。
「医療面接とインフォームドコンセント」
「クリニカルパス 全身疾患の影響」 阿部成善先生
インプラントを患者に勧める際に患者の身になって説明してあげることの大事さ、ただ一律に勧めるのではなく、逆にインプラントをしたせいで後々トラブルになる(精神疾患のある患者等)こともあるという話をお聞きしました。
そのためにインフォームドコンセントの大事さ、事前の同意書の大切さを教わりました。
糖尿病などの全身疾患を持つ患者への治療における注意点、MRONJ患者へのインプラントの可否等を学ばせていただきました。
最後に医療広告に関するお話があり、国家試験の勉強ぶりに広告についてのお話を詳しく聞けて、開業する際には専門家等に相談してホームページを作成しないと大変な事になると思いました。
2日目
「インプラントの生理学」 井上富雄先生
口中香のお話から始まり、食べ物を美味しく食べるには「よく噛めること」が大事だと再確認しました。そのためにはインプラント治療を行うことは非常に有効だと思いました。オーラルフレイルのお話もあり、健康な身体作り(筋力の低下防止)を推進するためにも咀嚼機能の維持やインプラント治療での口腔機能の回復は非常に重要であると学びました。
口腔内の機能が改善する、大脳皮質の可逆性についての話は非常に興味深かったです。
「術後フォローアップ・審査項目・プロトコール」 森永大作先生
インプラント周囲の骨量は全周で最低1mm以上必要であることを学びました。
また、骨質についてのお話、インプラント-インプラント間距離1、インプラント-天然歯についてのお話もありました。
インプラント周囲炎についてのお話では軽度〜中等度の周囲炎に対してはフィクスチャー表面のチタンブラシによる滑沢化やレーザー照射、エアアブレーションを行なって対処すること、重度の場合は撤去が必要であることのお話が興味深かったです。
「インプラント体と生体の反応(病理組織学)および口腔検査学と全身疾患」
井上孝先生
不良肉芽という言葉をずっと使っていましたが、それは間違いで、感染性肉芽組織が正しい呼び方とのことでした。
肉芽組織は生体の修復材料であり、抜歯即時埋入して5日後の肉芽形成期に即時荷重をすると一番骨ができやすいというお話は興味深かったです。
オッセオインテグレーションは骨とインプラントの結合であるが、実際には一体化はしておらず、標本の骨のブロックからインプラントが取り外せる写真を拝見しました。インプラント表面の上皮からの滲出液で細菌を洗い流しているのには驚きました。大学では「インプラントの病理学」は勉強しなかったので初めて知る話や、驚きのあるお話が多くて大変勉強になりました。
まだあと6回勉強会が残っていますが、最後までしっかりと勉強させていただき、臨床に繋げていければと思っています。残りの回もよろしくお願いいたします。
KIRG第2回認定講習会 受講感想
32期 後藤千里 ごとう歯科・矯正歯科(福岡県福岡市)
1日目
澤瀬隆先生 「インプラントの局所検査と治療計画」
インプラント治療に必要な局所検査と治療計画についてご講義いただきました。インプラント治療を成功に導くための診査診断の重要性、また各種インプラントの接合様式の特徴やエマージェンスアングル、BLとTLの特徴などについて詳しく教えていただきました。
インプラント治療の成功とは単なる残存ではなく、患者と術者の双方が満足できる結果であるというお話が印象に残りました。
今後は患者ごとのリスクを十分に評価したうえで、長期的な安定を見据えた治療計画の立案に活かしていきたいと思います。
松下恭之先生 「理工学的視点からみるインプラント補綴のガイドライン」
松下先生のご講演では、インプラント補綴の長期安定のために、生体力学的な視点から治療計画や補綴設計を考える重要性を学びました。インプラントの径や長さ、補綴装置の形態が骨内応力に与える影響や、オーバーロードによるトラブルについて、研究データと症例を交えて分かりやすく解説していただきました。
また、ミスフィットを防ぐための印象採得や精度検証法についても学ぶことができました。埋入だけでなく、その後の補綴設計と精度管理が長期予後を左右することを再認識し、今後の臨床に活かしていきたいと思います。
阿部成善先生 「医療面接とインフォームドコンセント」「クリニカルパス全身疾患の影響」
阿部先生のご講演では、インプラント治療におけるインフォームドコンセントの重要性について学びました。患者は治療内容だけでなく、機能面や費用面など様々な不安を抱えているため、理解度を確認しながら丁寧に説明し、自己決定を支援することの大切さを再認識しました。
また、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)や全身疾患への対応についても最新の知見を学ぶことができました。問診や説明は治療の成功を支える重要なプロセスであり、今後の診療に活かしていきたいと思います。
2日目
井上富雄先生 「インプラントの生理学」
井上先生のご講演では、咀嚼運動に関わる感覚受容器や反射機構について、生理学的な視点から学ぶことができました。咀嚼は歯根膜や筋紡錘などの感覚情報によって精密に制御されており、インプラントでは歯根膜が存在しないため、オーバーロードを防ぐための適切な咬合管理が重要であることを再認識しました。
また、咀嚼機能の維持が栄養状態やフレイル予防にも深く関わることを学び、インプラント治療が単なる欠損補綴ではなく、患者の健康寿命の延伸にも貢献する治療であることを改めて理解することができました。
森永大作先生 「術後フォローアップ、診査項目、プロトコール」
森永先生のご講演では、インプラント治療の長期安定には術後フォローアップだけでなく、術前の診査・診断と治療計画が重要であることを再認識しました。骨幅や骨質、天然歯や隣接インプラントとの距離など、適切な診査項目について理解を深めることができました。
また、インプラント周囲炎の診断や対応、メンテナンス時の評価方法についても学ぶことができました。長期予後を見据えた治療計画と継続的な管理の重要性を改めて実感し、今後の臨床に活かしていきたいと思います。
井上孝先生「インプラントの病理・病態学」
井上先生のご講演では、インプラント治療を病理学的な視点から捉える重要性を学びました。インプラントは生体にとって異物であり、感染が生じれば排除の対象となるため、インプラント周囲炎の予防と早期対応の重要性を改めて認識しました。
また、創傷治癒の過程や治癒を妨げる因子について理解を深めることができました。創傷の修復には肉芽組織が重要な役割を担っており、その治癒環境を整えることの大切さを学びました。病理学的な知見をもとに、今後はより長期的な視点でインプラント治療とメインテナンスに取り組んでいきたいと思います。
今回も多くの学びと気づきを得ることができ、大変有意義な2日間となりました。ご指導いただいた講師の先生方に心より感謝申し上げます。一つひとつの学びを臨床に活かせるよう努めてまいります。

澤瀬隆先生講義

松下恭之先生講義

阿部成善先生講義

熱心な受講生

井上富雄先生講義

活発な質疑応答タイム

森永大作先生講義

井上孝先生講義
