2025年4月 KIRG認定講習会 受講感想文
第31期 後藤和彦(福岡 たかはしけいじ歯科医院)
鮎川先生
インプラントの歴史やシステムの種類、表面性状の講義で、今回よりインプラント治療を勉強する私としては大変興味深く拝聴させて頂きました。
多種にわたるインプラントの選択肢のある中で、これからの講義を受け自身の診療に合ったシステムを選択できればと考えさせられました。
阿部先生
インプラントの為の口腔解剖の講義で、口腔解剖を再度復習する良い機会となりました。特に顎骨吸収を意識した解剖を診療にて考慮するという事は、治療に際し、
診査の重要性を再度認識させられました。
湯浅先生
画像診断支援の講義で、歯科用コーンビームCTと医科用CTとの違い、歯科の特異性を知ることが出来ました。画像の歪み、照射範囲による分解能の高低を確認できました。
和泉先生
天然歯とインプラントの相違の講義でインプラントの正常な状態、インプラント周囲炎の歯周炎との相違を分かりやすく解説頂きました。しかしながら、インプラント歯周炎の
3割程度しかプラーク起因性の誘因割合が無い事は、驚きを覚えたと同時に治療計画及び適切な外科処置の重要性を認識しました。
伊東先生
インプラントの医療安全についての講義で、インプラント治療のみならず、日常診療においても危険予知が行える様に気を付けて行きたいと考えさせられました。
日常のルーティンワークとして漫然と診療に従事するのでは無く、再度安全に考慮した仕事が行えているか確認したいと思いました。
原先生
インプラント治療に直結する解剖学の講義で、阿部先生の講義の上に更により診療において気をつけるべき解剖を実際の症例を交えて講義して頂き、理解を更に深めることが出来ました。
基礎的な解剖の重要性を再確認しました。
インプラント治療をこれから開始する身としてこれより11月までしっかり履修し安全かつ適正な治療を患者に提供できる様になりたいと思っています。
どうぞよろしく御願い致します。
2025年度31期第1回KIRG感想文
中谷祥太(なかたに歯科医院)
【インプラントの歴史 インプラントシステムの種類と表面性状】
担当:鮎川 保則 先生
現在ではなかなか患者さんの口腔内で見ることのできないものも含め、インプラントの歴史を知ることができ、とても興味深かったです。
現在「良い」とされているものが、将来にわたっても「良い」と評価され続けるとは限らないため、臨床の中で自分自身で吟味しながら使用していきたいと感じました。
今後、インプラントシステムを導入予定なので、しっかりと考えて選択していきたいと思います。
【顎顔面 インプラントのための口腔解剖学】
担当:阿部 伸一 先生
教科書などでは、天然歯がすべて揃った状態の口腔内解剖を目にする機会が多かったため、改めて欠損後の口腔内の変化や無歯顎における解剖を学ぶことができ、とても勉強になりました。
今回得た知識を踏まえ、今後は外科処置の際にはより一層注意を払い、最終補綴まで考慮しながら診療にあたりたいと思います。
【インプラント診療における画像診断支援】
担当:湯浅 賢治 先生
レントゲンから得られる情報は非常に多く、各種撮影法の特徴を理解し、細かく読み解くことで、より正確な診断とトラブルの少ない治療が可能になることを学びました。
現在では歯科用CTを導入している医院も多く、技術の進歩に伴いさまざまなデジタル機器も発達してきているため、今後のさらなる進化にも期待したいと思います。
【天然歯とインプラントの相違 解剖・細菌・免疫】
担当:和泉 雄一 先生
長期症例を見ていく中で、インプラント周囲炎の問題を目にすることが多くありました。
これまでは漠然と、ほとんどがプラークに起因するものだと思っていましたが、先生が提示してくださった文献では、プラーク起因性はおよそ3割に過ぎず、残りの7割ほどは外科起因性や補綴起因性であることを知り、改めて一つ一つの工程の重要性を強く感じました。
インプラント治療は攻撃的な治療でもあるため、医原病を作らないよう、より一層注意していきたいと思います。
【インプラントの医療安全】
担当:伊東 隆利 先生
自分自身の失敗だけでなく、他人の失敗からも多くを学べることを改めて実感させられる講演でした。
日々危険を予測し、それに対する対策を講じることの大切さを再認識しました。
今後はこの意識をスタッフとも共有し、チーム全体で安全管理に努めていきたいと思います。
【インプラント手術と直結した局所解剖】
担当:原 俊浩 先生
改めて解剖を学び、実際の事故のお話も伺ったことで、今後の外科処置に対する不安を感じるとともに、一人一人の患者さんの状態をしっかり確認しようという意識が高まりました。
個々の解剖学的状態を把握しておくことでリスクを回避できるだけでなく、万が一事故が起きた場合にも即座に対応できる準備が整うと実感しました。
KIRG認定講習会第31期 第1回感想文
髙木智尋(たかはしけいじ歯科)
1日目
・鮎川保則先生「インプラントの歴史」
インプラントの歴史や現在使われているインプラントの形態、表面性状、アバットメントの締結様式について講義をしていただいた。これまでにもインプラント植立自体は経験があったが、あくまで勤務医として行っていた。そのため、メーカーや様式についての選択の自由がなく、自分が今使用している物のメリットデメリットについても無自覚であったことを改めて痛感させられた。今後、自身での開業を見据えたとき、より役に立つ根本的な部分の知識を授けていただき、大変勉強になった。
・阿部伸一先生「顎顔面インプラントのための口腔解剖」
顎顔面、口腔領域の解剖について講義していただいた。日常的に小外科は行っているが、日頃、直接侵襲を加えない部分についてもリスク管理のため必要になって来る知識が多く、改めて緊張感を持った外科処置が必要だと感じた。ひとつのミスが重篤な後遺症、あるいは命を落とす可能性のある領域を扱っているのだ、という認識を再認識した。また、元々自身が東京歯科大学出身であり、在学中に阿部教授から講義をしていただいていたので、そういう意味でも懐かしい気持ちになれました。直接ご挨拶もできて良かった。
・湯浅賢治先生「インプラント診療における画像診断支援」
画像診断について、デンタル、パノラマ、CBCTの基礎から、放射線防護の話まで講義をしていただいた。すべて日常診療で当たり前のように使っているもので、学生時分にも学んでいることだが、改めて教えられたときに、きちんと人に伝えられる詳細な知識は薄れており、なんとなくで話している部分も多いと感じた。患者様への病状説明、インプラント埋入のシミュレーション説明、スタッフとの共有など、正確な知識や用語でより分かりやすく行える一助になった。
2日目
・和泉雄一先生「天然歯とインプラントの相違」
天然歯とインプラントの相違点について、歯周組織的な観点から細菌叢に至るまで、最新の研究報告も含めて幅広く講義をしていただいた。特に興味深かったのが、天然歯からインプラントへの細菌感染でリスクが高まる、歯周炎とインプラント周囲炎の生菌組成が異なる、という話だった。インプラント後の口腔衛生管理の重要性は理解しているつもりだったが、「口の中を綺麗にしましょう」という当たり前のことへのバックボーンがしっかり理解できて、患者教育へ直接フィードバックできる内容だった。術者の心得や知識のような内面的なこと以上に、実臨床において外へ出力するのに役立つと感じた。
・伊東隆利先生「インプラントの医療安全」
医院で行う医療安全について講義をしていただいた。インプラント治療に際してというより、歯科医療全般に関わる内容で、歯科医院という組織を作っていくのに重要となる内容であった。自分は伊東歯科口腔病院で、研修医期間を含めて7年間お世話になったので、真新しさ自体はなかった。しかし、その頃には当たり前だと思っていたようなことが、外に出てみると決してそうではなかったことを痛感しているので、改めて正しい医療の姿を実感できた。今後の自身の組織作り、環境作りにもしっかり反映していきたいと考えている。
・原俊浩先生「インプラント手術と直結した局所解剖」
基礎的な口腔解剖を前提に、よりインプラント手術に特化した局所の解剖を講義していただいた。具体的な合併症を交えて、実臨床を絡めて提示される知識には緊張感が伴った。上手く行って当たり前の処置に潜む様々な落とし穴が認識できた。医療に100%はないので、なるべくそれに近づけるための知識や、どうしても至らなかった場合のリカバリーについても実体験を元に教えていただき、大変学びが多かった。特に、直接的な神経損傷がなくても後遺症が出る場合や、インプラント埋入後の骨吸収についての話は興味深く聴かせていただいた。
また、1日目の講義終了後に、ウェルカムパーティも開催していただいた。ちょうど同じ31期に伊東歯科で今も働いているメンバーが参加していたり、同じテーブルで伊東隆利先生とも食卓を囲むことが出来ました。講師陣に中にも、東京歯科大学OBの同窓会で面識のあった先生方も複数おり、久しぶりにお話ができて大変懐かしい気持ちにもなれました。さらに、その場で行われた自己紹介にて、自分よりずっと上の先生から、ずっと下の若手の先生まで、幅広い層の先生方が参加していることを知り、医療人として学びと向上が大事だと改めて奮い立ちました。まだまだ始まってわずか1回、これから長丁場となりますが、最後までご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
開講式挨拶(森永太先生)
式辞(伊東隆利 前会長)
式辞(加来敏男 現会長)
真剣な眼差しの受講生
受講生代表挨拶(円林秀治先生)
「インプラントの歴史」鮎川保則先生
「解剖学」阿部伸一先生
「画像診断」湯浅賢治先生
Welcome Party「城見櫓にて」
Welcome Party「城見櫓にて」
Welcome Party「城見櫓にて」
Welcome Party「城見櫓にて」
Welcome Party「城見櫓にて」
集合写真
「天然歯とインプラントの相違」和泉雄一先生
熱心な受講生
活発な質疑応答タイム
活発な質疑応答タイム
「医療安全」伊東隆利先生
「局所解剖」原俊浩先生