平成29年度 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定講習会第6回 報告

平成29年度KIRG認定講習会6回目を受講して

23期生 いとう歯科医院 川鍋 絹恵

今回は前日から台風直撃の予報を受け、講習を開催して頂けるか心配しておりましたが無事に講義を受けることができ感謝しております。

糸瀬先生の講義では、京セラのインプラント「ファインシア」が骨組織のコラーゲン腺維やハイドロキシアパタイト結晶の配向性を荷重指向性に適応変化できるデザインになっていることを学びました。

骨に生理学的範囲内でストレスを与えると細胞は生理学的に活性化し増殖できる生体の反応を大切に、インプラントの寿命を延ばすことが出来ればと思いました。

林先生の講義では、抜歯からインプラント埋入後それぞれ安静期間を経てからの処置が一般的に思っていましたが、ケースによっては抜歯と同時のインプラント埋入と即時荷重、早期荷重も行うことができることを教えて頂きました。

ただ早期に終わらせるということではなく要所要所で安全域の精査を加えながら進めていく注意点を学びました。

竹田先生の講義では、アンキロスインプラントシステムについてで、インプラントーアバットメント接合面の形態、種類によってインプラント周囲骨の骨吸収に影響を及ぼし審美性をも損なうことを学びました。

松井先生の講義では、インプラント周囲炎への対応とメインテナンスの重要性についてで、天然歯とインプラントへの歯垢沈着による炎症性細胞浸潤の違い、インプラント周囲炎に対する治療段階を学びました。

土屋直行先生の講義では、インプラント治療を行う上であらゆる分野の知識、技術が必要であることを学び、患者さんへ理解してもらえるようなコンサルト力が必要とおもいました。

土屋嘉都彦先生の講義では、これから需要が増加すると見込まれるインプラントオーバーデンチャーに関する、基本的な義歯作製における印象採得からアタッチメントの使い分け、位置決めなど困難な症例も交えて教えて頂きました。

以上で簡単になってしまいましたが、総合的な分野の診断力・技術が必要であると痛感しました。

今後とも講師の先生方よろしくお願い致します。

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第6回 日本インプラント学会 認定講習会 感想   2017.9.16~9.17

23期 やけいし歯科 矢毛石 玲

台風18号の進路が心配された今回の講習会でしたが無事に開催されました。また日曜日には熊本の祭りの一つである藤崎宮秋の例大祭が予定されていましたが、これも残念ながら台風の影響で延期となり、先生方に熊本の祭りを見て頂けなくて残念でした。

糸瀬 正通先生には、京セラFINESIA(ファインシア)インプラントシステムについて、ご講演頂きました。インプラント治療を行うに当たり、一つのシステムだけでなく様々なシステムの特徴を理解した上で症例に合わせて選択をしていくことが重要になる事を学びました。

松井 孝道先生には、インプラント周囲炎の治療法とインプラントのメンテナンスについてご講演頂きました。現在インプラント治療が一般的になり、それと共にインプラント周囲炎等のトラブルも増えています。松井先生の講義ではインプラント周囲炎に対する対処方法を分かりやすく講義して頂きました。

竹田 博文先生には、アンキロスインプラントの基本と臨床についてご講演頂きました。システムの特徴を分かりやすく解説して頂きました。様々なシステムがありうまく整理が出来なかった中、竹田先生の講演で整理ができました。

林 揚春先生には、抜歯即時埋入、即時荷重の臨床についてご講演頂きました。即時埋入、即時荷重は患者さんにとっては、早期に審美および機能の回復が出来る事でのメリットは十分にある事を再認識しました。我々術者サイドは術式をしっかりと理解し実践していく必要がある事も学びました。

土屋 嘉都彦先生にはインプラントオーバーデンチャーについてご講演頂きました。インプラントオーバーデンチャーは患者さまの経済的な負担を考える時には、有効な方法である。私自身も自分の症例で悩んでいた症例があり解決できました。

土屋 直行先生には矯正治療、インプラント治療そして歯科治療の演題についてご講演頂きました。インプラント治療に限らず歯科治療全般にわたって、歯列不正は治療を複雑化する事を解説して頂き、多くの気付きがありました。

本コースも残すところ2回となりました。最後までしっかり学びたいと思います。宜しくお願い致します。

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