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2021年度 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定講習会第1回 報告

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KIRG2021年4月講習会を終えて

第27期 角田晃央 角田歯科医院(広島県大竹市)

 

KIRGに申し込みをさせていただいたのは一年前のことでした。コロナ渦で一年受講を見送り、待ちに待ったという気持ちでの受講になりました。特別な環境の中、今回セミナーを開催してくださったKIRGの講師の先生方、スタッフの皆様方には感謝の気持ちで一杯です。WEBとのハイブリッドということもあり、例年に比べても準備は大変だったこととは思いますが、とてもスムーズな進行、臨場感溢れる講義で、大変学びの深い二日間になりました。

 

一日目

伊藤隆利先生の開講式、講習会概説からスタートしました。KIRGの歴史の深さと、伊藤先生のKIRGを大切にする気持ちがとてもよく伝わるお話でした。また、講義、実習だけでなく正会員の先生の病院でのインプラント埋入見学ができるとのことでした。少人数での見学とのことで、細かい部分にまで目を凝らして学んでいきたいと思います。

 

松浦正朗先生にはインプラントの歴史について講義していただきました。1937年から始まり、今に至るまでのインプラントの種類、表面性状の変化の過程が深く理解できました。チタンについては様々な論文を元に話していただき、自分の認識と現在の論文との差を感じました。チタンアレルギーについてはこれからも注目していきたいです。

 

阿部伸一先生には口腔解剖学を講義していただきました。とてもわかりやすい言葉遣いで、かつ重要な内容を繰り返し話していただきました。血管、神経、顎関節、上顎洞とインプラント埋入を始めたばかりの自分としては必ず抑えなくてはならない内容ばかりでした。そして、その知識が曖昧なまま臨床に望んでしまっていたことに対して深く反省しました。

 

湯浅賢治先生には画像診断について講義していただきました。インプラントだけでなく歯科治療において欠かせないデンタル、パノラマエックス線、コンビームCTについての知識をアップデートすることができました。特に被爆線量の話では先生の熱が上がっていたのを感じました。日常臨床で撮影する機会にはリスク、ベネフィットにつてしっかり考えたいと感じました。

 

二日目

和泉雄一先生には天然歯とインプラントの相違について講義していただきました。インプラントと天然歯との結合様式の違い、細菌層の差を詳しく説明いただき、インプラント周囲炎についての理解が深まりました。個人的には、歯周治療にも力を入れているので、相関関係が深く、どちらも研鑽していきたいと思いまいした。

 

一日目に続き伊藤隆利先生にインプラントの医療安全について講義していただきました。インプラントでの医療事故の例から学ぶことは多かったです。そのようなことが起こらないようにするために、医院全体が日々レベルアップできるような環境を整えていく必要性があると感じました。また、患者対医療者の関係が時代とともに変化しているということは日常臨床から肌で感じる部分ではありましたが、より一層意識を持ち、専門性のある診療を行う必要があることが再認識できました。

 

澤瀬隆先生からは専門医制度について講義していただきました。KIRGに参加させていただくにあたり、認定医を取得したいとは漠然と思っていましたが、その方法、手順を具体的に示していただき、その気持はより一層明確になったと思います。

 

原俊浩先生には阿部先生に続き、インプラント治療に直結した解剖学について講義していただきました。実際の症例を交えお話いただきました。ときに先生が直面した困難な場面や、他院からの紹介で複雑なケースなどの話は印象に残りました。やはり解剖学は基礎の基礎として自分の中で確かなものにしておきたいです。

 

まだ始まったばかりではありますが、多くの刺激をいただきました。これから11月までできる限りのことを吸収して身につけていきたいと思います。また、他の参加された先生とも少しずつ交流を深め、ともに励んでいきたいと思います。

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2021年度九州インプラント研究会認定講習会 受講感想
第27期 森本康裕 森本デンタルオフィス(広島県広島市)

4月17日、18日の二日間の日程で第27回九州インプラント研究会(KIRG)の講義を、熊本県の熊本市国際交流会館にて受講しました。

私は昨年度より受講を希望しておりました。
しかし新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、昨年度の講習会が中止になったため今年度の受講となりました。

今年も新型コロナウイルス感染症が完全に安心できる状況になったわけではなく、現地での出席に不安もありましたが、出席者全員のPCR検査の実施や、十分な感染防止対策をしていただき、安心して受講する事ができました。ありがとうございました。

九州インプラント研究会の会長である伊東隆利先生による開講式(講習会概説)から初日ははじまりました。
これから8ヶ月にわたって一生懸命にがんばろう、少しでも多くの事を持ち帰りたいと思いました。

私は福岡歯科大学を卒業していたため、第一日目に講義をしていただいた、松浦正朗先生と湯浅賢治先生の講義は学生時代に受けた事がありました。学生時代のテストに向けた勉強と、実際に自分が治療するんだと言う気持ちで聞く講義は全く別物だなと感じました。
インプラントの歴史を知る事により、危険な治療や、考え方を学ぶ事ができました。

阿部伸一先生の顎顔面、インプラントのための口腔解剖学、
原俊浩先生のインプラント手術と直結した局所解剖の授業では、今までわかっている、勉強していたことがより深く、また立体的に理解する事ができました。
どうしても、教科書や専門書だけでは立体的な把握が難しかったので、とてもわかりやすかったです。
立体的な理解により、より安全に、安心した治療を患者さんに行う事ができると思います。

和泉雄一先生の天然歯とインプラントの相違、解剖、細菌、免疫に関する講義では、今まで自分の勉強していた歯周治療とリンクさせながら講義を聞く事ができました。
天然歯を失ってしまうような口腔内の環境では、人工物であるインプラントを長期間維持していく事は難しいだろうと思い、歯周治療の重要性、口腔環境の改善は必須だなと思いました。

伊藤隆利先生のインプラントの医療安全の講義では、医療事故をいかに少なくするのか、スタッフ、患者、また自分をいかに守っていくのかというのを学びました。

澤瀬隆先生の専門医制度ケースプレゼンテーションに関する授業では、真の専門性には知識×技能×態度が必要であり、人としての道徳心がとても大切であると改めて感じました。

今回はウエルカムパーティーが延期になり、また関東、関西圏の先生方はリモートでの参加となりました。
まだまだ講師の先生方、受講生の先生方との交流は難しいかもしれませんが、より多くのことを学び、有意義なものとしていきたいと思います。
これから8ヶ月間よろしくお願いいたします。

森本康裕

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第27期第1回九州インプラント研究会認定講習会を終えて

27期 杉本 仁美 杉本歯科(福岡県福岡市)

 

2021年4月17日、第4波が迫るコロナ禍の中、九州インプラント研究会認定講習会が始まりました。

昨年の第26期は異例の欠番となり1年延期しての開催、そして地域によってはWEB受講でしたが、現地受講の先生方は全員PCR検査陰性が参加条件という徹底した感染防止対策の中、安心してスタート致しました。

 

初日の午前中は開講式、そして松浦正朗先生によるインプラントの歴史の講義でしたが私用で欠席し、午後から阿部伸一先生からインプラントのための口腔解剖学を教わりました。有歯顎から無歯顎になるにつれて解剖の変化や、抜歯などの外科手術においても常に注意をしながら診ないといけない部位などを学び、診療において今まで以上に意識するようになりました。

 

次に母校で大変お世話になりました湯浅賢治先生のインプラントの画像診断の講義でした。大学時代を思い出すような時に笑いのある講義で、リラックスして受講できました。パノラマ撮影において障害陰影を出しにくくする工夫などすぐに実践していこうと思いました。

 

2日目は和泉雄一先生の天然歯とインプラントの相違についての講義から始まりました。インプラント周囲病変部の特徴などとてもわかりやすく説明していただき、ずっと引きつけられる内容でした。最後は歯周病と糖尿病との関係まで詳しくお話が聞けて、今まで以上に糖尿病の患者さんには慎重に取り組んでいかなければいけないと感じさせられました。

 

次に伊東隆利先生からインプラントの医療安全について教わりました。常日頃から歯科治療においてのリスクを意識し、対策をしっかり考えておく必要があると再認識しました。安全グッズなど、当院でも工夫してみようと思います。

 

午後は澤瀬隆先生の専門医制度ケースプレゼンテーションに関する授業でした。必要な資料どりや論文を書く際に注意すべき日本語など詳しく教えていただきました。国語の時間は苦手とする分野でしたがとてもわかり易く、今後の論文はもちろんですが医療機関への紹介状などにも役立てていきたいです。

 

最後は原俊浩先生からインプラント手術と直結した局所解剖について改めて学ばさせていただきました。初日の阿部先生の講義に加え、臨床的な注意点も教わり、更に理解を深めることが出来ました。

 

WEBによる講義は初めは不安でもありましたが、伊東先生始め事務局の方々のおかげで臨場感あふれる2日間となりました。早くコロナが収束し、先生方と直接お会いしてたくさんのことを吸収できる日が来ることを切に願います。

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