KIRG第22回学術講演会・第19回歯科衛生士学術講演会開催

九州インプラント研究会(KIRG)第22回学術講演会・第19回歯科衛生士部学術講演会開催報告

九州インプラント研究会(KIRG)

会長 伊東 隆利

 

2023年3月26日(日)くまもと県民交流会館パレア第1会議室・第4会議室において、それぞれ、九州インプラント研究会(KIRG)第22回学術講演会、第19回歯科衛生士部学術講演会が開催されました。

新型コロナウィルスを始め、その他の感染症の対策をしつつ、3年ぶりの現地対面での開催となりました。幸いなことに感染症自体は減少傾向の時期に開催でき、歯科医師40名、歯科衛生士31名の計71名の参加がありました。

 

本会の方では、研修修了会員の4名の先生方(鈴木総史先生・鬼村朋宏先生・津田禮彰先生・宮崎康弘先生)が、(公社)日本口腔インプラント学会ケースプレゼンテーション試験前の模擬として行っている模擬ケースプレゼンテーションにて症例発表いたしました。

特に今回は久しぶりの対面ということもあり、発表者と指導医、専門医、その他参加者から活発に質疑応答があり、本番に向けて大変参考になったものと思われます。今後も合格へ向けてサポートし続けます。

 

同時刻において、歯科衛生士部会の方では、医療法人寛友会浅賀歯科医院の歯科衛生士、阿部田曉子様(日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士・日本歯科麻酔学会認定歯科衛生士・日本医療機器学会第2種滅菌技士)による教育講演が行われました。医療安全をテーマに「歯科衛生士における全身管理」についてご講演いただきました。高齢者の割合が増えることにより全身疾患を有する患者が増え、歯科治療においても全身管理の把握は必須であり、事前に患者の状態を知ることの大切さについてお話しされ、参加者は熱心に受講していました。

 

お昼休憩において、本会正会員の加来敏男先生のランチョンセミナー「モンダミンハビットプロの効用について」が行われ、歯科医師・歯科衛生士合同で参加しました。

(株)アース製薬社の協力の下、洗口剤の分類およびその用途のアドバイスなどを加来先生が講演しました。

 

午後からは当会正会員の松井孝道先生による教育講演「インプラント周囲炎治療における注意点」が行われました。インプラント周囲炎に対する治療や注意点は歯科医師だけでなく、そのケアを行う歯科衛生士にとっても重要なポイントであるため歯科医師・歯科衛生士合同で受講しました。

 

最後の講演は、(公社)日本口腔インプラント学会 理事長の細川隆司先生による特別講演「新しい専門医制度が目指すもの」が行われました。

日本歯科専門医機構が提案する歯科インプラント専門医の要件について、現時点での概説がありましたが、厳しい条件もあり、この制度の構築には今後注視しなければならないと思いました。

 

久しぶりの対面での学術講演会で参加者は各々充実感を持って帰路につかれたことと思われます。皆様のご協力に感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

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