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2022年度 認定講習会第4回 報告

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第28期 九州インプラント研究会 第4回講習会を終えて

医療法人桜豊会 大坂総合歯科 前野博毅

実習中心の2日間で、非常に有意義な講習を受講することができました。

[1日目]

堀川正先生の講習では、手洗い/防護衣の装着/縫合など基本的な外科手技を学ぶことができました。加えて、オペを行う環境についても講義がありました。手術室については伊東先生からも補足があり、KIRGの会員の先生方が実際にどのような環境でオペを行っているか知ることができ、参考になりました。

添島義樹先生の講演ではインプラント埋入に必要な解剖学的知識を復習することができました。阿部伸一先生、原俊浩先生の講義を踏まえた上で、特に重要な知識を再確認できました。その後、豚骨を用いた切開/剥離/縫合の実習が行われました。講義の内容をすぐに実習で確認でき、非常に勉強になりました。

1日目最後は飯島俊一先生による、ストローマンインプラントの講義でした。

ストローマンの歴史的な変遷を解説していただき、参考になりました。前回の講義の疑問点にも答えていただき、スレッドデザインの垂直力に対する有効性などについて理解できました。

その後ストローマンインプラントの模型への埋入実習を行いました。模型実習では、オペ時には見ることができない、様々な方向から確認ができました。特に前方から埋入位置を決めると、自分のクセでやや遠心寄りにドリルを置いてしまいがちなので、側方からの確認が大切だということがわかりました。

 

[2日目]

児玉利朗先生のソフトティッシュマネージメントの講義からスタートしました。

角化付着粘膜の分類は非常に臨床的で分かりやすかったです。また貴重な10年以上の症例を見せていただくことができ、その有効性がわかりました。

その後、豚実習を行いました。減張切開を行う際、切開ラインより下に開いて、そこから減張切開を行うことで、弁の血流を維持できるということが理解できました。

松浦正朗先生による硬組織マネージメントの講義と実習が行われました。自家骨移植の実習では、ピエゾの有用性を体感できました。他にも模型上でのGBRも行うことができました。講義では様々なサイナスリフトの症例/上顎洞の形態をみることができ、大変参考になりました。

感染対策を行ったうえでの講義、また実習の準備大変だったと思いますが、非常に勉強になりました。講師の先生方、KIRG会員の先生方、事務局の皆様、ありがとうございました。

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九州インプラント研究会 第28期(2022年度)

第4回認定講習会を終えて

医療法人篤志会さこだ歯科(鹿児島県鹿児島市) 渡邉泰

 

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、第4回認定講習会が開催されました。

熊本県は新規感染者数が、15日が2638人、16日が2751人と、連日で過去最多を記録している状況でした。KIRGでは、今回も初日に鼻粘膜からの抗原検査を行っており、鹿児島から参加の私も安心して受講させて頂くことができました。様々な準備やご配慮など、いつも本当にありがとうございます。

 

さて、今回の第4回講習会は実習メインということで、今までの講習会場とは別会場でした。ただ、事前に郵送して頂いていた資料に詳しいご案内があったため、迷うことなくたどり着くことができました。

 

1日目

午前の講義は香月武先生に代わり、堀川正先生・添島義樹先生による講義となりました。

外科手術の基本手技はもっとも大切であるということで、手洗いの仕方や清潔不潔の区別、正しいインスツルメントの持ち方など、基礎的な内容を改めて学ぶことができました。

豚の顎骨を用いた実習では、基本的な手技から様々な縫合の方法まで教えて頂きました。基本から見直しが必要だと感じたので、香月先生から頂いた本を読み込んでいこうと思います。また、普段行う縫合だけでなく、あまり行わない垂直マットレス縫合のやり方も学ぶことができました。GBRで有効とのことでしたので、症例によって縫合方法も変えていくことも大切だと感じました。早速実践していきたいです。

 

午後の講義は飯島俊一先生による、ストローマンインプラントの講義でした。

ストローマンのインプラントの歴史や特徴を学ぶことができました。また、模型での埋入実習も行いました。普段は他社のインプラントを使用しているため、とても新鮮でした。

ストローマンは高い初期成功率を誇るとのことでしたので、普段使用しているインプラントだけではなく、症例によってはストローマンの使用も考えてもいいかなと思いました。

 

2日目

午前の講義は、児玉利朗先生によるソフトティッシュマネジメントの講義でした。

実習では、豚の顎骨を用いて歯肉弁歯冠側移動術や遊離歯肉移植術を行いました。

フラップデザインや切開・剥離の基礎から学びましたが、自分がいかに自己流でやっているか認識しました。今回学んだことは日々の臨床に生かしていきたいと思います。

また、部分層弁や骨膜縫合など、実際にしたことのない難易度の高い手技も学ぶことができ、充実した時間になりました。いきなり口腔内で実践するのは難しそうなので、普段の抜歯の際からフラップをあけ、様々な縫合や減張切開などに取り組んでいきます。

慣れてきたら遊離歯肉移植術などもせっかく教えて頂いているので、チャレンジしていきたいです。

 

午後は、松浦正朗先生による硬組織のマネジメントについてでした。最後に見せていただいた眼窩にインプラントが迷入した症例には驚愕しました。インプラント手術ではなにが起こるかわからないため、十分な診査・診断と準備、慎重な手術を心掛けなければいけないと改めて感じました。ピエゾサージェリー実習では、チップによっては骨の切削能力がとても高いことがわかりました。今までインプラント時のマーキングでしか使ったことがなかったので、様々な症例で使用していきたいと思います。

 

今回は、実習がメインの講義となり、日々の臨床をイメージしながら取り組むことができた2日間となりました。

実習で手を動かして覚えたことは、忘れないうちに臨床で試していきたいと思います。

 

コロナ感染者が増えてきておりますが、その中でもこうして環境を整えて下さり、KIRGを毎月受講できております。準備して下さった講師陣の皆様とスタッフの皆様に感謝すると同時に、自分がこの貴重な経験をどのように活かせるか考え、精進していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

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K I R G 28期認定講習会第4回 7月 感想文 東克匡

 

連日激しい雨が降り続き、また新型コロナウイルス感染者数が急増する中、講習会が開催されるか不安に思っておりました。しかし講習会当日は雨も上がり、また会場では万全な感染対策が行われる中、無事講習会を受講することができ安堵いたしました。

 

今回の講習会は実習が中心で、前回までとは会場を変え行われました。まず講義にて基礎的な内容についての確認と実習についての説明の後、器具等の準備がされたテーブルにて豚下顎骨や模型を用いた実習が行われました。実際に手を動かしながらの実習は臨床に直結した内容で、日々の診療に応用できる様々なことが学びながら緊張感を持って取り組むことができました。

 

1日目、最初は堀川正先生による、口腔外科手術の知識と実技についての講義と実習でした。外科処置については、学生や研修医の時に学んだ内容を日々の臨床で行なっておりましたが、基本的なことを疎かにしていたり、自己流になってしまっていることが多く、それらを再度確認する意味でも充実した内容でした。特に糸結びの実習に関しては、実際に糸を用いて繰り返し練習することで手技を定着させることができたように思います。

 

次は添島義樹先生による、インプラントに必要な解剖学的知識についての講義でした。神経、血管等についての基本的な解剖や偶発症、インプラント埋入時の注意事項などについて講義していただきました。下顎管とインプラント体埋入位置の関係など、重要なポイントに絞った内容で、日々のインプラント臨床にすぐに応用できる講義でした。

 

午前中最後は、伊東隆利先生によるインプラント手術室に関する講義でした。KIRG会員の先生方のそれぞれの医院の手術室の様子を紹介していただき、将来の自分の診療室の環境を考える上で大変参考になりました。

 

午後からは、外科の実習でした。堀川正先生、添島義樹先生による豚下顎骨を用いたデモと、それに続いて受講生の実習が行われました。手術着の着方から始まり、切開、剥離、縫合などの外科の基本的な手技の実習でした。具体的には、数種類の縫合法や減張切開など、不明な点はKIRG会員の先生方に指導、補助をしていただきながら行いました。きめ細かい指導をしていただいたおかげで、学んだことを定着させることができたように思います。

 

1日目の最後は、飯島俊一先生によるストローマンインプラントの基本と臨床についての講義と、模型を用いた埋入実習でした。ストローマンインプラントの歴史から、術式の変遷、インプラントの種類やそれぞれの利点、注意点などを幅広く学ぶことができました。そして模型実習によって術式の流れや手技を総合的に理解することができ、今後臨床でストローマンインプラントを用いる際には、今回学んだ内容を基本として進めていけば良いと感じました。

 

二日目の午前中は、児玉利朗先生によるソフトティッシュマネージメントの講義と実習でした。講義では、歯周組織とインプラント周囲組織の違い、プラスティックサージェリーの種類と術式など、インプラント周囲の軟組織の扱い方について詳しく学ぶことができました。特に、無歯顎の角化歯肉粘膜の分類については興味深く拝聴させていただきました。実習では、豚下顎骨を用いて、歯肉弁歯冠側移動術と遊離歯肉移植術を行いました。特に移植は熟練を要する処置だと思いますが、それぞれのステップのポイントを解説しながらデモをしていただき、また実習中も細かい指導があり、自分でもチャレンジしようと思えるような実習でした。

 

午後は松浦正朗先生による硬組織マネージメントの講義と実習でした。講義では骨の代謝や自家骨採取についての知識の整理ができました。実習では特にGBRに必要な自家骨の採取や移植骨の取り扱いについて、実際に豚の骨を取り扱いながら学べました。GBRについてはよりアドバンストな処置で、手技が難しいという印象でしたが、一つ一つの処置を十分準備して行えば様々な症例に適応でき、インプラント治療の幅が広がるということが理解できました。

 

全体を通じて今回の講習会では、前回までに学んだ知識を、実習で実際に手を動かすことでより臨床に近い形で体験することができ、また細かい手技については丁寧に指導していただいたため、非常に有意義な内容でした。次回からの講習会も様々な内容が盛りだくさんなので、毎回多くの知識や技術を吸収できるのを楽しみにしております。

縫合基礎実習(堀川正先生指導)

KIRG正会員の手術室環境について報告(伊東隆利会長)

ガウンテクニック指導

豚骨実習減張切開・FGG(講義:児玉利朗先生)

GBR実習(森永健三先生)

骨採取講義(松浦正朗先生講義)

 

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