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2021年度 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定講習会第6回 報告

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新型コロナ感染の制限措置のため、対面講義からオンラインでの講義に切替て行っています。

今回の感想、写真を掲載します。

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KIRG 第6回受講感想 2021年 9月

 

27期受講生 瀧上 裕

 

7月、8月と新型コロナウイルス感染者数が増加したため、今回も前回同様WEBでの受講になりました。今回も対面形式の受講ができず残念でしたが、講習会の内容はとても密度の濃いものでした。

 

1日目の午前は糸瀬正通先生がFINESIAインプラントシステムについてわかりやすく解説していただきました。自分にとってFINESIAはあまりなじみが無かったのですが、スレッドの角度や表面性状などインプラントデザインにたくさん工夫が施されており、とても素晴らしいインプラントだと思いました。

林揚春先生の講義は抜歯即時埋入、即時荷重の臨床の基礎からアドバンスなことまで幅広い内容でした。特にどこで初期固定をとるかという考えは勉強になりました。

竹田博文先生はアンキロスインプラントについての講義を終えて、コニカルコネクションインプラントのメリットや注目するべきポイントについての知識が自分のなかで明確になりました。

2日目は小宮山彌太郎先生のブローネマルクインプラントのコンセプトとその実態の講義から始まりました。高齢化社会や咬合力の事を考慮するとバットジョイントのインプラントのメリットを自分の中で幅広いインプラント体の選択ができるようになりたいと感じました。

松井考道先生の講義では、ここまでインプラント周囲炎に対してリカバリーできるのかと驚きました。今後今回の知識を参考に周囲炎に対応していきたいと思います。

 

今回の講習会も明日から使えるものから、今後のインプラントに対する考えの礎になるものまで多くの知識や手技などを学ぶことが出来ました。次回の予定では多くの実習がある回なので、現地で受講出来たら幸いです。

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KIRG 第6回感想文 2021年9月

27期受講生  木村 裕  木村歯科医院(千葉)

 

1日目午前中は糸瀬先生による京セラFINESIAインプラントシステムについて講義がありました。FINSIAインプラントの特徴について説明があり、応用した臨床例を多数示していただきました。埋入手術の際のポイントとして初めにピエゾサージェリーでガイドを形成し、ガッタパーチャポイントを挿入した状態でCT撮影を行い、方向や深度を確認してからドリリングを実行するというお話がありました。また、歯科診療を楽しくするために患者さんのキャラクター診断が必要というお話もあり、すぐに真似をして取り入れようと思いました。

1日目午後は、まず林先生による抜歯即時埋入、即時負荷の臨床について講義がありました。ショートインプラントからショートワイドインプラントへの移行している現在の臨床例を実験データの説明を含めて非常に簡潔にわかりやすく教えていただき自分の臨床に取り入れるのが楽しみになりました。

林先生の講義に続いて竹田先生によるアンキロス(プラットフォームスイッチング)の基本と臨床について講義がありました。プラットフォームスイッチングの利点の説明後に骨縁下埋入の臨床例を多数掲示していただき非常にわかりやすかったです。

2日目午前中は小宮山先生によるブローネマルクインプラントの基本と臨床という演題で講義がありました。ブローネマルクインプラントについてだけでなく、歯科インプラントの歴史や歯科医師として非常に真摯で、科学者である態度や姿勢について強く印象に残りました。

2日目午後は松井先生によるインプラント周囲炎の予防とメンテナンスおよびリカバリーについて講義がありました。多数の臨床例を示しながら、体系的にインプラント周囲炎のリカバリー方法についてすぐにでも実践できるように非常にわかりやすく教えていただきました。

今回の2日間も内容盛り沢山で、全てを理解することはできませんでしたが復習を繰り返しながら少しずつでも吸収していきたいと思います。また、理解できた内容は自分の臨床に反映できるようにしていきたいと楽しみになりました。

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KIRG 第6回受講感想文  2021年9月

第27期 勝陽臣 都賀デンタルクリニック(千葉市)

 

糸瀬先生

京セラのFINESIAのインプラントは自分にとって馴染みがないものでしたのですごく新鮮な講義でありました。インプラントの重鎮であられる先生が多用してるとのことなので、自分が多用してるストローマンのシステムと併せて比較しながら用いてみたいと思いました。新しい商品の表面処理がSLAのものが感染などに対しても良さそうに感じられましたので、使用してみたいと思いました。

また、ソケットプリザベーションやGBRに用いる補填材料としてリフィットやペンタックスなどの材料も使用したいなと思いました。

症例として抜歯即時の症例を多数提示していただいてすごく参考になり勉強になりました。埋入方向がずれないようにピエゾでガイドドリルし、ガッタパーチャ入れてCTで確認されてたりして、熟達した先生でもすごく慎重で丁寧にされているのだなと思いました。

 

林先生

自分には非常に難易度の高い講演でした。抜歯即時の数多くの症例を提示していただいて、ウルトラワイドのインプラントなど初めてみたので、自分ならサイナスリフトやGBRで補填して埋入しなければという症例にそういった補填材料なしに応用できてしまうのには驚きでした。

手技的なところでは、上顎洞底の皮質骨に当てて埋入とかすごくシビアな技術が必要だなとおもったり、またオステオデンスフィケーションという逆回転でやるドリリングのテクニックも新しい知識になりました。

前歯の審美領域での歯根を一部残したシールドテクニックもタイプ別に詳しく知れたのは初めてで、実際に症例を見たのも少なかったので勉強になりました。埋入の方向だったり、感染させないように補填したりするのは難しそうに感じました。唇側の骨吸収の予後のことだったり歯肉を考慮すると非常にいいテクニックだと思います。

 

竹田先生

アンキロスについてのシステムや製品には自分の医院では用いてないので馴染みの無いものでしたので貴重な講演でした。歴史としてはまだ浅いのかなと感じましたが、骨や周囲組織に配慮したフィクスチャーのデザインとか径や長さのバリュエーションが多いのは症例の幅を広げてくれそうだなと思いました。

 

小宮山先生

ブローネマルクシステムのインプラントへの愛情がよく伝わる講演でした。

使用するインプラント(ハードウェア)の特性をよく理解し、適切な診断から治療計画の立案をし、問題が起きないようにさまざまな観点(ソフトウェア)をもって取り組まないといけないと思いました。

また、それらを気をつけていたとしても起きてしまう問題への適切な判断と対処の仕方は自分には経験があまりないので、小宮山先生の経験に基づくお話しを聞けてすごくためになりました。清掃面のチェックだけでなく時間経過による咬合の変化にも気づけないといけないなと感じました。

 

松井先生

インプラント周囲炎のメンテナンスについて非常に細かく講演していただき大変勉強になりました。粘膜炎や周囲炎のどういったものに気を配り、どういった対処の仕方があるというのも初めて得た知識が多く、また実際松井先生がリカバー出来た症例を実際写真や動画で見れたのは貴重でした。

周囲炎になると撤去になってしまうケースが多いのではないかという認識でしたので、根気よく丁寧に対処して残す望みを繋ぐのが大事だなと思いました。

また意外なところで、リステリンの抗菌作用のおはなしはすぐにでも患者様に勧められるなと思いましたし、フッ素入りの歯磨剤には注意が必要だと思いました。

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KIRG 第6回受講感想文 2021年9月

 

27期受講生 小野真太郎  森本歯科医院(兵庫県 姫路市)

 

今回の講習会もコロナの感染状況を受け全員リモートでの参加となりました。

しかし、豪華な講師の先生方のおかげで距離を感じさせない臨場感溢れる講習会となりました。

 

9月18日

 

糸瀬 正通 先生

京セラFINESIAインプラントについて先生の臨床経験や症例を踏まえてわかりやすく教えていただきました。FINESIAは硬組織の配向性がポイントとなるスレッドデザインや表面処理が特徴的なインプラントで、講義の中ではその製品のカタログを見るだけではわからない成功のための技術や注意点を学べて良かったです。

 

林 揚春 先生

抜歯即時埋入と即時荷重について上顎大臼歯、下顎大臼歯、審美領域に分けて重要なポイントを教えていただきました。大臼歯部では一時安定性の確保のための埋入ポジションの考え方や径の選択、審美領域ではガミースマイルの症例やルートメンブレンテクニックに至るまで様々な症例を交えながら解説いただき大変参考になりました。

 

竹田 博文 先生

アンキロスインプラントを例にしてプラットフォームスイッチングの特徴を教えていただきました。バットジョイントと比較してどうなのか、理想的な埋入深度はどれくらいかなど改めて確認できて良かったです。

 

9月19日

 

小宮山 彌太郎 先生

ブローネマルクインプラントの特徴、バットジョイントの利点などをはじめ、先生の半世紀に渡るご経験からインプラント治療を含めた臨床における重要なエッセンスを短い時間の中で可能な限り伝えていただきました。より詳しくインプラント治療について学ぶ必要があると感じました。

 

松井 孝道 先生

インプラント周囲炎の予防、メインテナンス、リカバリーについての最新の知見と臨床応用例を示していただきました。現在、周囲炎治療はPDTやAir Abrasionなどを用いた総力戦であることがわかりました。可能な限り予防をするのが望ましく、メインテナンスの重要性や周囲炎になりにくいインプラント治療を心がけることの重要性を再認識しました。

 

今回も非常に濃い内容で、素晴らしい先生方のお話に圧倒されっぱなしでした。講習会も残すところ後2回となり、次回は実習がメインとのことで大変楽しみにしておりますが、参加できるかどうかは全国的にコロナウイルスを抑え込めるかどうかにかかっておりますので、もどかしい気持ちで一杯です。次回こそ現地でより臨場感を持って学べるようになることを祈っております。

 

講師の先生方や、会員の先生方および事務局の方々の熱意のおかげで今回も無事に聴講できましたことに感謝申し上げます。

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KIRG 第6回受講感想  2021年9月

第27期受講生  鈴木 総史  井ビシ歯科医院(山梨県)

 

とても濃密な講習会で、今回で早くも第6回となりました。初回から毎月素晴らしい講師の先生方と、その濃厚な講義内容に圧倒され、学んだ内容を反芻し復習を濃厚にしていかなければと思う日々です。今月は臨床のスペシャリストの講師の先生方から学べるとのこと、この日をとても楽しみに参加させていただきました。インプラント治療における様々なインプラントの特徴、また即時埋入なのか待機埋入なのか。チャンピオンケースだけではなく、どのようなリスクが起こるのか、また患者さんにとって何が最良の選択なのかを考え、悩む2日間でした。

<1日目>

糸瀬先生:京セラの進化や新しいファインシアの特性を学ぶことができました。理想的で巧妙なインプラントであり、快適に使えそうだなと感じました。

林先生:抜歯即時の大家でいらっしゃる先生の講義を聞くことができ、本当に勉強になりました。数多くの成功例の陰には感染などの症例を経験されており、その対策や考えを示していただき、本当に勉強になりました。反時計回転によるドリリングなど目から鱗でした。シビアなケースでは骨の裂開の恐れがありますが、デンサーバーなどで少しでも不安なくできることがあるのだなと勉強になりました。後半に話していただいた歯根を残存させ形成させる最新の治療も大変勉強になり、10年後がとても楽しみです。それまで1年1年研鑽を積んでおこうと思いました。

竹田先生:アンキロスの長期予後が良好な理由がよくわかりました。5.7度の重要性は、以前飯島先生の講義でも学んでいたおかげでリンクし、さらに理解が深まりました。ITリムーバブルシステムを自由に使えるように、基本的な手技や構造を理解していくことの重要性を再認識しました。

<2日目>

小宮山先生:レジェンドの講義!と緊張していましたが、いざ講義が始まると内容もさることながら声の大きさ強弱、リズム全てに引き込まれてあっという間の時間でした。どんなに良いものでも話し手によって伝わり方も変わる中、本当にわかりやすく勉強になりました。ブローネマルクシステムにおけるバットジョイントの利点、高床式の利点など、長期症例のための工夫を学ぶ中で、飯島先生と同じ方向性を感じ、違う視点でのアプローチが非常に勉強になりました。これからインプラントオペをする患者さんの40年後の笑顔のためにさらに研鑽を積もうと決心しました。

松井先生:インプラント治療を治療していく上で永遠の課題であるインプラント周囲炎。色々な先生が講演で松井先生の真似をして話しているのを聞きますが、本家の話を聞くことができ、勉強になりました。経過を追うとともに様々な比較、検討、分析と膨大な作業をされており驚きました。インプラント体が抜けるのと残るのでは大きく違う、本当にその通りだと思います。全てがうまくいくことは難しいですが、何か起きたときに適切な治療を選択しできることが本当に大切であると痛感しました。

先代の先生方が紹介してくださる、成功の陰に隠れている症例は、成功例以上に勉強になり、学ぶことができて非常にありがたいです。今回も小宮山先生、林先生、松井先生が、これまでも飯島先生、武田先生が多くを語ってくださりました。そのお言葉をしっかりと心に止めて、今後取り組む症例1つ1つが長期症例となるよう、安易にオペをするのではなく考えて考えぬいていくことが大切だと感じました。残りもわずかですが、先生方から多くのことを学び吸収できるよう精進してまいります。貴重なご講演を本当にありがとうございました。

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KIRG 第6回 受講感想 2021年9月

第27期受講生  森田 潤 (滋賀県守山市)

糸瀬 正通先生「FINESIAインプラントシステムについて」

最近は多くのメーカーが初期固定重視のインプラントをラインナップされ、抜歯即時埋入されるケースが増えていると聞き及んでおりましたので、治癒期間の短縮のみならず即時埋入を検討していました私にとりましては大変参考になりました。40年に亘るインプラント治療のご経験からの重みあるお話、ありがとうございました。最後に仰っていた「歯科診療を楽しくする経験値」を参考に、楽しく診療していきたいと思います。

 

林 揚春先生「抜歯時即時埋入、即時荷重の臨床

林先生の3時間の講義は実にエキサイティングで、特に後半にルートメンブレンテクニックは究極の審美インプラントはこれだ!と思えるお話でした。薄い歯槽骨は骨単独ではなく、束状骨-歯根膜複合体の一部であると考えると、薄い唇側骨を歯根とともに保存することは実に理にかなった方法であり、Hürzeler,Siormpas,Gluckmanの文献をよく読み、Complicationsをできる限り起こさないよう最新の術式を再確認して、積極的にチャレンジしたい衝動に駆られました。Densha bur など馴染みのなかった器具もご紹介いただき、卓越した技術をお持ちの先生であることは存じておりましたが、長時間のお話があっという間に思えました。症例を選べば自分にもできるかも知れない、と思える詳細かつ具体的なお話でたいへん参考になりました。

 

竹田 博文先生「アンキロスインプラントシステムの基本と臨床」

 インプラントとアバットメントの接合様式がテーパーコネクションとプラットフォームスイッチングの代表格であるアンキロスインプラントシステムについてご説明いただく中で、バットジョイントとテーパージョイントの違いによる骨縁の変化や軟組織の付着についてわかりやすく丁寧にお教え頂いた。バットジョイントでは限界があるマイクロムーブメントの抑制、アンキロスインプラントシステムの有利さが分かり、私自身テーパーコネクションを選択することが少なくなりつつあったが、特に歯槽頂粘膜が2mm以下のケースで自らの選択を再検討しようと思いました。ありがとうございました。

 

小宮山 彌太郎先生「ブローネマルクインプラントの基本と臨床」

 講演の冒頭、小宮山先生はご自身を卑下され「漫談」と言われましたが、曲がりなりにもインプラントをしている、あるいはこれから手がける歯科医師にとって、一度は聞いておくべきインプラントの本質が凝縮された「E B Mインプラント漫談(保存版)」ではなかったでしょうか。インプラントの存続を脅かす「力」をどうコントロールすればいいのか?どうすれば最悪が避けられるのか?最高、完璧を求めるが故にさまざまな製品改良や術式の工夫がなされているが、それによって陥るかも知れないインプラントの破折などの最悪を避けるために、改めて使っているインプラントを見直し、咬合力の強いブラキサーの方の大臼歯部単独殖立ケースについて再検討したいと思います。ありがとうございました。

 

 

松井 孝道先生「インプラント周囲炎の予防とメンテナンスおよびリカバリー」

松井先生が今日お話しされていた治療法とメンテナンス法を今までに幾度か聞かせて頂き、実行しているつもりではいましたが、自分の考え方がD Hに頼りすぎている、と再確認しました。症例の記録、インプラント表面の除染方法、メインテナンス時のインプラント周囲粘膜のチェック、処置の効果が思わしくない時の私の関わり方、などなど私の臨床システムを見直すべき部分の発見がずいぶんありました。未だにペリインプランタイティスに対する治療法は確立されていない、と言われてはいますが、歯科医師の関わる姿勢がインプラントをより永く口腔内に保ち、口腔機能の向上に寄与し続けるはずだと信じ、明日から早速D Hと話し合いたいと思います。貴重なご講演、ありがとうございました。

 

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