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平成29年度 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定講習会第7回 報告

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10月報告書  吉田歯科医院 吉田 一

2か月連続で台風にみまわれたKIRG100時間コースも今回で7回目となり、とうとう残り2回となりました。先月は体調不良により欠席してしまいましたがあと2回頑張りたいと思います。

思い起こせばインプラント経験のない私が、インプラントを一から勉強したいと、レベルの高いKIRGのコースを受講しだして半年以上が経ちました。次から次に襲いかかる新しい知識の波に飲み込まれそうでしたが、何とかこらえております。なかなか講義内容をすべて理解することはできていませんが、4月の時点に比べるとレベルアップしていると思います。

 

今回の最初の講義は、東京医科歯科大学の和泉教授の講義でした。

和泉教授の講義は4月以来2回目でしたが、今回は「歯科領域の再生治療最前線」ということで講義をして頂きました。GTRからGBR、さらには最近保険導入されたリグロスなどの、成長因子などを用いた再生治療について講演して頂きました。これからの歯周病治療は、様々な製剤が開発されているので、再生治療を積極的にしていかなければと感じました。

勝山英明先生の講義は「リッジオーグメンテイション 審美的部位へのアプローチ」で講演して頂きました。審美領域のインプラントは長期に良好な結果を得るためには、骨や粘膜の処置を適切にしなければ、トラブルが起こりやすいので、それぞれの注意すべき点や抜歯即時をして良好な結果を得やすいタイプなど詳しく教えて頂きました。

横田誠先生の講義は「咬合診断のない現在の予後診断法」という内容で、歯周病治療には咬合状態の診断が重要で、歯根膜の生死が歯の予後に大きく影響する。またPSD(perio scrum denture)により、数歯で咬合負担することにより噛めていないことに気づき、噛めることを実感することができるとのことでした。あまり聞いたことがなく、とても重要な内容だと思いました

松下恭之先生の講義は「生体力学的観点から見るインプラント補綴のガイドライン」についてでした。インプラントの長期的使用による合併症は外科的問題より補綴的問題の方が多く、それには幾何学的要素・咬合的要素・技工的要素があり、それぞれの問題を解決することにより、永続性をもったインプラントができるとのことで、それぞれについて詳しく教えて頂きました。

台風の影響で急遽、加来先生と松井先生に講義して頂きました。

加来敏男先生の講義は、2回目でしたが、加来先生が日頃熱心に取り組んでおられるストローマンガイドのシステムについてでした。このシステムは非常にいいものだと思いました。術前の計画さえしっかりしておけば、術中のストレスは激減し、初心者でも正確な位置に埋入が可能で、外科的なトラブルもほとんど無くなると思います。これからのインプラント治療には必要なシステムだと思いました。

松井孝道先生の講義は、インプラント治療時や術後の注意点についての内容でした。清潔な環境の下、術中はモニタリングをしっかり行うことや、下顎管に接触した時の対処や骨の形態や骨質も人それぞれで、色々なトラブルが起こり得る。また、プラークコントロールや禁煙など患者さん側に守って頂くこともしっかり伝えておくことも大切なことであると感じました。

今回初めてこのような系統的なインプラントについてのコースを受講して、難しさや知識不足を実感しています。今後も自分自身研鑽を積み、様々な知識・技術を積み重ねて、歯科医師としてレベルアップしていきたいと思います。

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九州インプラント研究会(KIRG)     2017年10月21.22日 武藤 晃典

9月に続き台風の接近による天候が心配される中、第七回講習会が開催されました。

和泉雄一先生による歯科領域の再生治療最前線の講義、実際の症例写真や使用材料の成績を科学的に検証したデータを提示していただき、これからの歯科における再生治療の最前線を知ることができ、とても興味深い内容でした。

続いて勝山英明先生によるリッジオーグメンテイション審美的部位へのアプローチの講義、臨床写真が多く臨場感が伝わってくるような講義でした。以前より、勝山先生のお話を一度聴講してみたいと思っており、今回、実際に講義を受けることで良い刺激をうけることができました。

続いて、横田誠先生によるhopeless診断と予後診断法の講義、今まで、いくつもセミナーを受講してきたのですが、初めて触れる内容が多く、基本治療の大切さ、早期接触、咬合性外傷の分類等、今までの自分が持っているペリオの知識が通用しないと感じる、カルチャーショックを受けた講義となりました。それ故、とても面白く、横田先生のお話にどんどん引き込まれていきました。

二日目は小宮山先生が台風の影響でお越しいただくことが出来なくなり、講義内容を少し変更して行われました。

松下恭之先生からはインプラントを理工学的な観点から講義していただきました。固定法や印象法における問題点、課題を症例写真をまじえながらの講義で自分の臨床に直結する内容でしたので、今までとこれからの、自分の臨床を考えるよい機会となりました。

小宮山先生の代わりに講義していただいた加来敏男先生、松井孝道先生、いずれの先生も急だったにも関わらず、ご自分の症例写真を多数、ご提示いただいたり、インプラント治療を行っていく上での準備やこころ構えといったところを丁寧に講義していただき大変勉強になりました。特に加来先生のガイドを使った臨床は今後、力を入れて取り組んでいく分野であり、術者、患者どちらにも恩恵をもたらす技術だと思っているので、積極的に導入を検討したいと思っています。

毎回の講義内容のボリュームは大変なものですが、少しでも、自分の臨床に活かし、学んだことを患者さんに還元できるように、これからも努力したいと思います。

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