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平成28年度 KIRG100時間コース第6回 報告

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2016年10月16日 KIR100時間コース  担当 香月 武

松下先生
松下先生は、インプラントの結果に関係ある力学的要因を考えて、永続性のあるデンタルインプラント治療を行うための工夫について述べられた。新しい工法で作られた橋でも、力学的に不備があれば壊れるように、口の中の橋(補綴物)も設計に不備があると壊れるという趣旨であった。

小宮山先生
小宮山先生は、スエーデンのブローネマルクの考えを忠実に伝える第1人者である。歯科インプラントは欠損補綴の一つの選択肢であること最初に認識しておくことが大切である。そして、患者のQOLの向上こそがインプラント治療の目標とすべきである。治療に当たっては、ハードウエーアと同時に、ソフトウェア―(手技)も大切である。ちなみに、手術に当たってはサージカルステントに頼らないなどと力説された。

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2016年10月 KIRG受講感想文 22期生 橋本正隆

はしもと歯科クリニックの橋本です。
先日は貴重な講演ありがとうございました。

和泉 先生
リグロス歯科用キットが日本発の再生医薬品として来年4月から発売するというトピックスは
初めて聞きました。
水平性骨欠損より垂直性骨欠損の方が歯を喪失しやすいという論文も自分は初めて聞きました。
歯周パックは基本しなくなったという臨床上でのアドバイスも勉強になりました。

田中 先生
何か補填材を入れるなら6か月は待たないといけない。
前歯部のソケプリはテルダーミス+プロビで押す。
という話を聞いて自分もすぐ実践しようと思いました。
全顎的な大きいケースが多く、自分もいずれ田中先生のように一歯単位でトゥースパフォーマンスを
考え全顎的な治療ができるようもっと勉強していこうと思いました。

横田 先生
歯の抜歯に科学はない
という一枚目のスライドに驚愕しました。
講演を聞いてその通りだと感じました。
バイオフィルム反応型はDHのみでも治せるということも勉強になりました。

松下 先生
オーバーロードで骨吸収する時は閾値が存在する。
安全をどう担保するかに尽きる。
オープントレーの穴にユーティリティワックスのせる。
というお話はとても勉強になりました。
自分はすぐどう治療していくか、どの順番でしていくかというようなところに目が行きがちですが、
安全をどう担保するかというのも絶対に考えないといけないことだと再認識できました。

小宮山 先生
インプラント治療で一番大切なものはオッセオインテグレーションを示しているインプラント本体である。
業者の言っていることに惑わされるな。
最後、補綴物の確認は結局のところアナログである。
温故知新
語気は強めでしたが、歯科医師としての在り方を考えるすごく胸にきた講演でした。
すぐ流行りに流されてしまう自分がいる中、本物を見続け真実を見抜く力を養いなさいという小宮山先生の
言葉は胸に刺さりました。

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22期の山本です。10月講習会の感想文です。
10月の講習会1日目和泉先生・横田先生・田中先生、2日目松下先生・小宮山先生・そして受講生吉田先生のケースプレゼンテーションでした。
和泉先生の講義は最先端の再生治療についての内容でしたが、残存歯の特に分岐部病変へのFGF2(リグロス)の応用を教えていただき非常に参考になりました。
横田先生の講義では動揺の変化によってぺリオのリスクファクターを考察するという内容で、日々のメンテナンス患者さんへの見る目がかわりそうです。
田中先生の講義は臨床に直結した内容でとても感動しました。私たちDrが望むもの=患者がのぞむもの、ではないこと。また、インプラントの接合様式によって補綴を使い分けること、補綴のデザイン、インプラント周囲軟組織への切開の方法、咬合調整など、大変わかりやすく講義をしてくれました。
松下先生はインプラントのオーバーロードについて講義をしてくれました。インプラント:上部補綴について、カンチレバーの適応は参考になりました。
小宮山先生の講義ではインプラントの単冠・連冠そしてスクリュー固定のしめかたの内容が印象に残りました。
ケープレをして頂いた受講生吉田先生はたくさんの講師の先生から洗礼をあびていましたが、吉田先生には申し訳ないですが、受講生にとっては貴重な意見で、今後の参考にたちました。今後専修医・専門医を目指すうえでとても意義のある内容でした。
次回でラストですが、個人的な意見では九州の先生の講義のほうが考え方のベクトルの方向があっているようで。ためになったと感じております。教授や東京の先生の内容はレベルが高く、難しかったです。

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KIRG22期生 中山智裕

今回の100時間コースの1日目では、糸瀬先生によるFINESIAインプラント、竹田先生によるANKYLOSインプラントの基本と臨床、松井先生によるインプラントの歯周炎の治療法とインプラントのメインテナンスについてのお話しがありました。
当院ではストローマンインプラントを使用しているのですが、他のインプラントシステムとの違いがよく分かり、とても勉強になりました。インプラントシステムには様々な考えがあり、症例などにより、どのインプラントシステムが向いているのかを今後は考えて治療をしていく必要があると思いました。
松井先生の講義では、インプラント歯周炎の治療とメインテナンスに特化された講義をされていたのですが、日常の治療でも一番多い歯周病の患者への治療にも繋がるお話しが多く、とても勉強になりました。特にレーザーを使用する光殺菌治療のメカニズムや、βTCPパウダーを使用する治療方法は、インプラントに関係なく全ての患者に応用ができると思ったので、当院でも採用していこうと思っております。
2日目では、林先生による抜歯即時インプラントの講義、土屋嘉都彦先生によるインプラントオーバーデンチャーの話、土屋直行先生によるインプラントと矯正治療についてのお話しがありました。
林先生の講義では、抜歯即時インプラントの症例を多数見せていただき、衝撃を受けました。高齢者社会が進む日本では、治療期間が長くなればなるほど患者への負担が大きくなると思います。林先生の症例の全てが早く、美しく、そしてシンプルでこれからのインプラント治療のあるべき姿だと教えられた気がしました。そして、インプラント治療において最も重要なのは診査と診断、技術の習得が何より必要かと思いました。
土屋嘉都彦先生の講義では、インプラントオーバーデンチャーについて学びました。インディアナ大学補綴科大学院で、米国補綴専門医を取られただけあり、エビデンスに基づいた話しを聞くことができてとても勉強になりました。実際の臨床でも、入れ歯で悩んでおられる患者をどうにかして噛めるようにしてあげたいという場面が多々あります。今回インプラントオーバーデンチャーについて学べたので、これからの臨床にも応用していきたいと思います。
土屋直行先生の講義では、インプラント治療を絡めた矯正治療について学びました。実際の臨床で、矯正治療をした方が臨床がとてもシンプルになり、治療がしやすくなる患者は多数います。そのような患者に対し、どうアプローチをしたら良いのかを学びました。今まで矯正治療はほとんどしたことがありませんでしたが、これから勉強していこうと思います。

2日間とても充実した講義ばかりでした。
ありがとうございました。

中山歯科 院長 中山智裕

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KIRG100時間コース 報告書 2016年10月15日(土)
担当 受講生 吉田 恭三郎

今年度100時間コースも第7回を迎え、講習日程も残り少なくなりました。また、前回から熊本県歯科医師会館で開催されています。
1日目の午前中は、東京医科歯科大学歯周病学分野教授、和泉雄一先生による「歯科領域の再生治療最前線」と題した講義が行われました。
再生医学に関する基礎的な部分から、日進月歩で発展する再生医療に関して、法律を含めた法制度の枠組や安全性を確保した運用について話でした。また歯周治療や歯周組織再生治療の歴史的変遷、それに伴う材料(エムドゲインや人工骨、メンブレンなど)の評価、臨床成績について、またこれからの再生医療における新しい材料についても講義が行われました。
午後からは福岡市の田中秀樹先生による、「前歯部インプラント補綴成功のポイントと抜歯即時インプラントのガイドライン」についての講義でした。
前歯部インプラント治療を成功させるためのポイントとして、①残存歯の診断②抜歯のタイミング③抜歯後の処置④インプラント埋入のタイミング⑤軟組織、硬組織のマネージメントの必要性の有無⑥インプラント埋入ポジションの診断⑦インプラントの種類に分けての話でした。前歯部においては審美的に問題なく、またより長期的に安定して、隣在歯と調和したインプラントを求められますが、それに必要な治療計画を立てる必要があり、補綴の選択などの考え方について講義していただきました。
田中先生の後、九州歯科大学名誉教授、横田誠先生による講義がありました。先生の演題は「動揺の変化を動的に捉える次世代の歯周治療と予後診断法」です。
歯周病に罹患した歯が噛めなくなると、結局抜歯になることが多いですが、どのような歯を残しどのような歯を抜くかについての内容でした。歯周病はバイオフィルム感染症です。横田先生は歯周病と咬合性外傷との関連についての論文をもとに歯牙の動揺、歯根膜の研究をされてあり、歯周病における炎症のコントロール、歯根膜の緩圧診断など講義をしていただきました。
本日最後は、受講生によるケースプレゼンテーション発表でした。今回は、私がケース発表をしました。ケース発表後、実際に認証医試験で行われる試験官からよく出る試問や質問をもとにした模擬試験がありました。まだまだ知識不足があり、うまく解答できないものもありました。また実際の試験がどのようなものか、短い時間でしたが、講師の先生方から熱く教えていただき、講義とともに勉強になりました。

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KIRG年間コースを受講して

まず本コースを受講するきっかけは、全顎的な治療をできるようになりたい歯科のことをもっと勉強したいと思い参加したコースで咬合支持を考えたときインプラントは欠損補綴としてメリットが多くあることからこれをうまく自分の引き出しに入れたいと思いました。
最初はいろんな先生に話を聞きながらインプラント治療をしていたのですが、疑問も多く知らないことが多すぎたため相談したところKIRG年間コースを受けるといいよとアドバイスをいただきました。
本コースは基礎的なことはもちろんアドバンスなことまで幅広く教えてもらい、なにより懇親会でいろいろな先生の意見を聞けたり全国的に有名な先生の隣にすわり緊張したりと普段、経験できないことが数多く あります。そして全国からいろいろな先生が受講しにくるので仲間もたくさんできるのがとても大きな財産になりました。
コースもあとわずかですが専門医をめざしてこれから頑張っていこうと思います。

22期生 古宇田剛

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