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平成28年度 KIRG100時間コース第2回 報告

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KIRG100時間コース開催報告       2016年6月18日
担当:加来

今年度第2回の講習会、1日目の最初は、佐藤隆太先生による「口腔内写真撮影」の講義です。ケースプレ、講演など診療内容を説明するには相手に理解されるような規格性のある口腔内写真が必要です。佐藤先生は飯島俊一先生のクリニックの勤務医だったので、飯島先生の発表用の写真撮影でこの点ではかなり鍛えられています。カメラの基本的知識、カメラの選定、撮影の角度、ピントの合わせ方など、詳細に説明していただきました。
次に阿部成善先生による「インフォームドコンセント・クリニカルパス」の講義です。これはすべての治療に必要なのですが、特にインプラント治療では術前に患者さんに詳しく説明して、納得してもらってから治療を進めるべきです。阿部先生の今までの長いインプラント臨床において、実際に経験したトラブルの事例などを紹介しながら、注意点について詳しくお話ししていただきました。
午後はメンバーの長崎大インプラント科教授:澤瀬隆先生の講義でした。まずは「欠損パターンと臨床設計・上部構造計画・治療計画」です。この講義は以前、故添島義和先生が講義されていた内容で、澤瀬先生は添島先生から受け継いだスライドを入れながらのお話でした。基礎的な骨の話から、オッセオインテグレーションの話、また欠損パターンに対しての咬合力を考慮した治療計画、インプラントの種類によって骨の反応が違うこと、インプラント埋入ポジションのルール、補綴主導型埋入計画など、約3時間半かけて詳細にお話していただきました。
休憩を挟んでまた澤瀬先生による「ケースプレゼンテーションの進め方」の講義です。この100時間コース受講の第一目的はインプラント学会専門医取得ではないでしょうか。そのためには必ず専門医ケースプレゼンテーションを受けて合格しなければなりません。
澤瀬先生は、自身の試験委員の経験からの注意点や合格のためのポイントについて1時間半の講義でした。澤瀬先生は午後の計5時間、最後は声も枯れるほどに熱くお話しいただきました。澤瀬先生、大変お疲れ様でした。

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KIRGを受講して

第22期(平成28年度)受講生
熊本市 (医)侑桜会 たじり歯科クリニック 田尻征久

6月の100時間コースは熊本地震の影響もあり、第2回目のKIRGでした。
今回も2日間かけてみっちり、『口腔内写真撮影』『インフォームドコンセント』『治療計画』『外科的知識と実技』についての講義ならびに実習という盛り沢山の内容でした。

土曜日朝9時からの佐藤先生の口腔内写真の講義ではインプラントに限らず、臨床において最も大事な「記録」という観点において大切な規格性についてのお話がありました。規格性の大事さは色々な講習会でも昨今言われますが、実際の日常臨床では素早くそしてなるだけ不快にならないように撮影しないと、診療の妨げにもなるし何よりも患者にとって非常に苦痛な時間となり、撮影を拒否されたり最悪2度と来院されないということもあり得るのでそういった臨床医ならではのアドバイスも頂きました。

阿部先生の『インフォームドコンセント』については、我々が医療行為を行うにおいていつもついてまわる準委任契約に基づいた診療のトラブル回避についてのお話がありました。要は信頼関係をいかに築いて、本来の治療行為に集中できる環境づくりができるかということなので、ある意味一番日常診療に直結した内容でした。明日からでも、院内のシステムを変えて信頼を損なわない医院作りが必要だと感じました。

澤瀬先生の『治療計画』の講義では一般的な設計についての話は勿論、教授という立場から一般臨床医がどうしても知識的に弱いレントゲン・CTの読影や、外科特に骨質ならびに骨密度の話がありました。また、それと関連した骨髄炎の症例を示され、日頃見落としがちなレントゲン像、CT像をしっかり診ること、ならびにスタディモデルの精査の重要性を痛感しました。また、ケースプレゼンテーションについても詳しく説明があり、今後どのような資料採得を心がけていくと認定医、専門医への道が開けるかを懇切丁寧に説明して頂きました。

1日終えて、座学というややもすれば退屈になりがちな時間でしたが、興味深い話のうちに1日を終えることができ一時も聞き逃せない有意義な時間を過ごさせて頂く結果となりました。

その後、懇親会があり先生方と日常診療で悩んでいることだったり、長く第一線で活躍し続ける秘訣を聞いたりすることによって、教科書には書いていないけれどある意味1番大切な医療に対する信念や情熱や姿勢を間近に感じることができ非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。

日が変わって日曜日は朝9時から香月先生から講義を交えた外科の実習があり、基礎から丁寧に教えて頂き、やはり、『本物』から学ぶ大切さを痛感いたしました。実習も先生が受講生に飽きさせない工夫をしっかりご配慮頂いたので丸一日あったにもかかわらず、前日の疲れもなんのそのという感じでした。

どの講義も印象に残る内容の濃い2日間を過ごさせてもらいました。講師の先生方からすぐ臨床に直結する知識、技術を惜しみなく提供して頂き、期待していた以上の充実した時間となりました。ありがとうございました。来月も宜しくお願いします!

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KIRG 2回目を終えて
大林歯科小児歯科医院 安河内篤

KIRG 22期生、安河内と申します。
今年度のKIRG 100時間コースは熊本地震のため、講習初回は中止となってしまいました。さらに、その後の被災地の状況が明らかになるにつれ、このまま今年度のコースが中止になってしまうのではないかとさえ思いました。しかしながら、若干の変更はあったもののフルカリキュラムのまま5月から開催されることとなりました。ここにKIRGメンバーの先生方の本コースにかける並々ならぬ情熱を感じ、感動するとともに、自らも身を引き締めて参加することを決意しました。
5月、6月の講習会では主にインプラント治療を行う上で必須となる基礎的事項について学びました。何事も基礎が大事なのは当然ですが、特にインプラント治療は高度な知識と技術を求められるため、より確実・堅固な基礎が必要とされます。医療安全、インフォームドコンセント、全身管理、解剖、生理、画像診断、写真撮影、外科処置の基本などをその道のトップクラスの先生方から学ぶことができたのは、非常によい勉強、経験となりました。今後の講習では、これらの基礎の上に臨床的な内容が付加されていきます。これまでの講習会で教えていただいたものを自己消化し、自分の身につけ、今後に備えたいと思います。
また、講習後の懇親会では、伊東会長をはじめメンバーの先生方とたくさんお話しさせていただくことができました。先生方のこれまで積み重ねてこられた知識、経験をお伺いすることができ素晴らしい時間を過ごすことができました。敷居の高さを感じることなくお話しいただけるのも、KIRGの魅力の一つであると実感しました。
まだ始まったばかりですが、この1年間で得られるものを余すところなく吸収できるように臨んで参りたいと思います。

 

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